特集 徹底討論! Visual pathway disorder 序論

本特集は去る平成30年12月に神戸で開催した第56回日本神経眼科学会総会におけるシンポジウム「徹底討論! Visual pathway disorder」を下敷きに, 同じ講師陣に執筆して頂いたものである. すなわち, 新潟大学の植木智志先生に, 「臨床像と病態から考える抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎の治療」, 東京医科大学・毛塚眼科医院の毛塚剛司先生に「抗MOG抗体陽性視神経炎臨床像」, 神戸大学の上田香織先生に「Leber遺伝性視神経症の発症メカニズム」, 大阪大学の松下賢治先生に「自閉症スペクトラムの視覚特性に対する眼科医の役割」と題して総説を書いて頂いた. 視神経炎は, 1990年初...

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Published in神経眼科 Vol. 36; no. 2; pp. 147 - 148
Main Author 中村誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経眼科学会 25.06.2019
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ISSN0289-7024

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Summary:本特集は去る平成30年12月に神戸で開催した第56回日本神経眼科学会総会におけるシンポジウム「徹底討論! Visual pathway disorder」を下敷きに, 同じ講師陣に執筆して頂いたものである. すなわち, 新潟大学の植木智志先生に, 「臨床像と病態から考える抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎の治療」, 東京医科大学・毛塚眼科医院の毛塚剛司先生に「抗MOG抗体陽性視神経炎臨床像」, 神戸大学の上田香織先生に「Leber遺伝性視神経症の発症メカニズム」, 大阪大学の松下賢治先生に「自閉症スペクトラムの視覚特性に対する眼科医の役割」と題して総説を書いて頂いた. 視神経炎は, 1990年初頭に米国で行われたoptic neuritis treatment trial(ONTT)で, ステロイド治療の有効性の低さと自然回復の報告がなされて以来, 比較的最近まで, 積極的な治療の必要のない疾患かのように誤認されてきた.
ISSN:0289-7024