巻頭言 重症患者に対するリハビリテーションと応用行動分析

医療技術の進歩に伴い, 重症患者が救命される割合は高まっています. 同時に, 命は救われたものの著しい機能障害によって, 重篤な日常生活動作障害が残存する患者も増加しています. このため, 医学的リハビリテーションに携わる者には, 機能障害によって著しく日常生活動作能力が低下した者への対応が, 以前にも増して求められています. 日常生活動作能力が低下した者に対しては, 運動療法や動作練習の実施が有効であることが, 様々な疾患を対象とした報告で示されています. しかし, 教科書や書籍には, 重症例に対してどのように運動療法や動作練習を進めたら良いかを示したものは多くありません. その多くが軽症例...

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Published in行動リハビリテーション Vol. 7; p. 1
Main Author 佐々木祥太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 行動リハビリテーション研究会 31.03.2018
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ISSN2186-6449

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Summary:医療技術の進歩に伴い, 重症患者が救命される割合は高まっています. 同時に, 命は救われたものの著しい機能障害によって, 重篤な日常生活動作障害が残存する患者も増加しています. このため, 医学的リハビリテーションに携わる者には, 機能障害によって著しく日常生活動作能力が低下した者への対応が, 以前にも増して求められています. 日常生活動作能力が低下した者に対しては, 運動療法や動作練習の実施が有効であることが, 様々な疾患を対象とした報告で示されています. しかし, 教科書や書籍には, 重症例に対してどのように運動療法や動作練習を進めたら良いかを示したものは多くありません. その多くが軽症例を対象とした内容ばかりです. 一方, 医学的リハビリテーションの現場に目を戻しますと, 前述のように重症患者に対して運動療法や動作練習を行い, 成果を出すことが求められています.
ISSN:2186-6449