III 日常性の中で尊厳を守る看護倫理
「1. 日本看護科学学会と看護倫理の歩み」表1に示しているのは日本看護科学学会の学術集会で企画された看護倫理関連のテーマである. 日本看護科学学会では設立当初からシンポジウムの一つとして倫理的課題を取り上げている.第1回の看護をささえるものとしての倫理の位置づけであった. その後第16回ではアドボカシーとしての看護の役割, 第17回では看護の統合機能としての位置づけ, 第20回からは交流集会を使っての看護倫理検討委員会の倫理的課題への対応が見られ始める. 2001年第21回の学会は全体のテーマが倫理であった. 看護倫理検討委員会が常設的に委員会として認められたのは1990年の総会の時であった....
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 32; no. 2; pp. 84 - 86 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
20.06.2012
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ISSN | 0287-5330 |
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Summary: | 「1. 日本看護科学学会と看護倫理の歩み」表1に示しているのは日本看護科学学会の学術集会で企画された看護倫理関連のテーマである. 日本看護科学学会では設立当初からシンポジウムの一つとして倫理的課題を取り上げている.第1回の看護をささえるものとしての倫理の位置づけであった. その後第16回ではアドボカシーとしての看護の役割, 第17回では看護の統合機能としての位置づけ, 第20回からは交流集会を使っての看護倫理検討委員会の倫理的課題への対応が見られ始める. 2001年第21回の学会は全体のテーマが倫理であった. 看護倫理検討委員会が常設的に委員会として認められたのは1990年の総会の時であった. 看護倫理検討委員会は看護倫理に関する実態を検証し, その検証結果から何が必要なのか, 科学者としての集団として声にすることを目指している. 表2に示しているのは2006年に発表された調査も含めているが, おおむね2000年までの看護科学学会の倫理検討委員会が行ってきたことであり, 学会が判断した社会的課題の調査結果やそれを基にして作成されたものである. |
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ISSN: | 0287-5330 |