高齢期の健康維持のための運動・スポーツの効果
人生100年時代といわれるが, 令和3年生命表によると, 90歳に到達している人の割合は女性の52%, 男性の28%であり, その割合は年々増加している. できるだけ健康で自立した生活を営める期間(健康寿命)を延伸することが求められている. 高齢期にはフレイル, 認知症などの老年症候群が進行する. 予防的なアプローチの効果について多くの知見が集積してきた. 要介護状態の主要な原因であるフレイル, 認知症に対する身体活動の予防効果についてこれまでの知見をまとめた. フレイルの特徴として, 体重減少, 易疲労感, 歩行速度や握力の低下, 身体活動の低下が挙げられる....
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Published in | 日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 31; no. 3; p. 546 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床スポーツ医学会
31.08.2023
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1346-4159 |
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Summary: | 人生100年時代といわれるが, 令和3年生命表によると, 90歳に到達している人の割合は女性の52%, 男性の28%であり, その割合は年々増加している. できるだけ健康で自立した生活を営める期間(健康寿命)を延伸することが求められている. 高齢期にはフレイル, 認知症などの老年症候群が進行する. 予防的なアプローチの効果について多くの知見が集積してきた. 要介護状態の主要な原因であるフレイル, 認知症に対する身体活動の予防効果についてこれまでの知見をまとめた. フレイルの特徴として, 体重減少, 易疲労感, 歩行速度や握力の低下, 身体活動の低下が挙げられる. |
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ISSN: | 1346-4159 |