心電図マニュアル解析の勧め

最近の多くの12誘導心電計では, コンピュータによる自動診断機能により, 記録終了と同時に診断名や所見名が描記される. 臨床現場や健康診断の場などで大いに活用されているが, 複雑で難解な不整脈に関する自動診断には疑問符が付くことも少なくなく, その結果を鵜呑みにすることはできない. 筆者も多くの心電図をオーバーリードしていると, ときどき一筋縄ではいかない, 解釈の難しい不整脈心電図に遭遇する. このような例に関しては, 心電図のコピーを取り, 後で十分な時間を割いてじっくりと解析することによって, より適正な診断に近づけることもある....

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Bibliographic Details
Published in心電図 Vol. 44; no. 4; p. 219
Main Author 加藤貴雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本不整脈心電学会 20.12.2024
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ISSN0285-1660

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Summary:最近の多くの12誘導心電計では, コンピュータによる自動診断機能により, 記録終了と同時に診断名や所見名が描記される. 臨床現場や健康診断の場などで大いに活用されているが, 複雑で難解な不整脈に関する自動診断には疑問符が付くことも少なくなく, その結果を鵜呑みにすることはできない. 筆者も多くの心電図をオーバーリードしていると, ときどき一筋縄ではいかない, 解釈の難しい不整脈心電図に遭遇する. このような例に関しては, 心電図のコピーを取り, 後で十分な時間を割いてじっくりと解析することによって, より適正な診断に近づけることもある.
ISSN:0285-1660