腸内細菌との相利共生関係を最大限に生かし, 病気を予防する

「慶應義塾大学薬学部創薬研究センター」本学の創薬研究センターは, 創薬を中心とする分野において, 関連する研究機関等と密接に協力しながら, 創薬研究の成果を広く社会に還元し, 健康長寿社会の発展に寄与するとともに, 創薬分野における優れた国際的人材の育成を目的としている. 現在, 当センターでは三つの産学共同プロジェクト(創薬メタボローム研究プロジェクト, プレシジョン・メディシン分子診断プロジェクト, 抗体免疫先進研究プロジェクト)が始まっている. 私はセンター内のインフラ整備を図る常勤教員として2018年10月より当センターに従事している. その一方で, 研究室主宰者として腸内細菌研究も行...

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Published in腸内細菌学雑誌 Vol. 35; no. 1; pp. 19 - 21
Main Author 金倫基
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 腸内細菌学会 01.01.2021
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ISSN1343-0882

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Summary:「慶應義塾大学薬学部創薬研究センター」本学の創薬研究センターは, 創薬を中心とする分野において, 関連する研究機関等と密接に協力しながら, 創薬研究の成果を広く社会に還元し, 健康長寿社会の発展に寄与するとともに, 創薬分野における優れた国際的人材の育成を目的としている. 現在, 当センターでは三つの産学共同プロジェクト(創薬メタボローム研究プロジェクト, プレシジョン・メディシン分子診断プロジェクト, 抗体免疫先進研究プロジェクト)が始まっている. 私はセンター内のインフラ整備を図る常勤教員として2018年10月より当センターに従事している. その一方で, 研究室主宰者として腸内細菌研究も行っている. 「腸内細菌叢が宿主の生理機能や疾患に与える影響」ヒトの体に生息する細菌・真菌・ウイルスなどの微生物(マイクロバイオータ)は, 長い進化の過程で我々と共生関係を構築してきた.
ISSN:1343-0882