4. 骨病変に著明な軟部組織病変を伴ったランゲルハンス細胞組織球症の一例

【症例】7ヶ月女児. 左後頭部腫瘤を主訴に受診し, 生検にてLCHと診断した. 胸部CT・MRI, 骨シンチで左第二肋骨病変および付随する著明な軟部組織病変を認めた. FDG-PETではこれらの病変全てを検出した. MM型LCHと診断しJLSG-02プロトコールにて治療した. Induction A終了時点で多発骨病変および軟部組織病変は縮小もしくは消失した. 【考察】LCHの病期決定において骨病変に著明な軟部組織浸潤を伴う例はMMに含めるとされるが定義は明確でない. FDG-PETは本例において病期決定・治療効果判定に有用な検査であると考えられる....

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 60; no. 2; p. 214
Main Authors 山崎文登, 馬場啓聡, 宮路尚子, 堀秀之, 棗田とも, 佐藤吉壮, 設楽利二, 木暮修二, 織内昇
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 2010
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ISSN1343-2826

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Summary:【症例】7ヶ月女児. 左後頭部腫瘤を主訴に受診し, 生検にてLCHと診断した. 胸部CT・MRI, 骨シンチで左第二肋骨病変および付随する著明な軟部組織病変を認めた. FDG-PETではこれらの病変全てを検出した. MM型LCHと診断しJLSG-02プロトコールにて治療した. Induction A終了時点で多発骨病変および軟部組織病変は縮小もしくは消失した. 【考察】LCHの病期決定において骨病変に著明な軟部組織浸潤を伴う例はMMに含めるとされるが定義は明確でない. FDG-PETは本例において病期決定・治療効果判定に有用な検査であると考えられる.
ISSN:1343-2826