子どもにおける摂取食品数は調査期間に応じて増加し, 栄養素等摂取量にも影響を及ぼす Dietary variety increases as a function of time and influences diet quality in children

Falciglia, G. A., Troyer, A. G. and Couch, S. C. J. Nutr. Educ. Behav. , 36, 77-83 (2004) 背景 多様な食品の摂取は, そうすることにより単一の栄養素の過不足を防ぎ, 微量栄養素摂取の適正なバランスをとることができ, 汚染された同じ食品をとり続けることによるリスクを減少させる目的もあって推奨されてきた. 一方で, 多種類の食品摂取はエネルギー摂取の増加や肥満の増加を引き起こしていると新たに報告されてきたため, 最新のDietary Guidelineでは「毎日, 多様な穀物, 特に全粒粉のものを選ぼう」,...

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Published in栄養学雑誌 Vol. 62; no. 5; p. 310
Main Author 藤澤由美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本栄養改善学会 2004
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ISSN0021-5147

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Summary:Falciglia, G. A., Troyer, A. G. and Couch, S. C. J. Nutr. Educ. Behav. , 36, 77-83 (2004) 背景 多様な食品の摂取は, そうすることにより単一の栄養素の過不足を防ぎ, 微量栄養素摂取の適正なバランスをとることができ, 汚染された同じ食品をとり続けることによるリスクを減少させる目的もあって推奨されてきた. 一方で, 多種類の食品摂取はエネルギー摂取の増加や肥満の増加を引き起こしていると新たに報告されてきたため, 最新のDietary Guidelineでは「毎日, 多様な穀物, 特に全粒粉のものを選ぼう」, 「毎日, 多様な野菜と果物を選ぼう」という表現がなされるようになった. 食品摂取の多様性をみる方法に食品摂取の多様性スコァ(Dietar Diversity Score:DDS), 改訂食事の質的評価指標(Diet Quality Index Revised:DQL-R), 健康的な食べ方の指標(Healthy Eating Index:HEI)などがあるが, いずれの方法も1~3日の期間で調査する方法である.
ISSN:0021-5147