B-22.重度進行性歯周炎患者における末梢血多形核白血球由来のプロスタグランディンE2の動向について

本研究では, 重度進行性歯周炎患者及び健常者の末梢血多形核白血球(末梢血PMN)に注目し, プロスタグランディンE2(PGE2)の産生放出に関して比較検討をおこなった. 被検者は重度進行性歯周炎患者7名(平均年齢38歳, 骨吸収度平均46%)の実験群と対照群としては, 平均年齢36歳で骨吸収は平均9%の7名とした. 末梢静脈血. を採取後, デキストラン沈殿, 比重遠心法によりPMNのrich fractionを作製した. ついでその画分にBacteroides gingivalis(B.g.)381株, Zymosan, Anti-B. gIgG, Indomethacin, Levamis...

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 29; no. 3; p. 1031
Main Authors 安部恒, 五十嵐文雄, 山崎和久, 原耕二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯周病学会 1987
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ISSN0385-0110

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Summary:本研究では, 重度進行性歯周炎患者及び健常者の末梢血多形核白血球(末梢血PMN)に注目し, プロスタグランディンE2(PGE2)の産生放出に関して比較検討をおこなった. 被検者は重度進行性歯周炎患者7名(平均年齢38歳, 骨吸収度平均46%)の実験群と対照群としては, 平均年齢36歳で骨吸収は平均9%の7名とした. 末梢静脈血. を採取後, デキストラン沈殿, 比重遠心法によりPMNのrich fractionを作製した. ついでその画分にBacteroides gingivalis(B.g.)381株, Zymosan, Anti-B. gIgG, Indomethacin, Levamisole, Dibutylylcyclic AMP(db-cAMP)などを添加したのち, 5%CO2濃度にて37℃2時間培養を行った. 培養後, 培養上清をMethylene chlorideにて抽出し, PGE2〔125I〕RIA KITにてPGE2量を測定した.
ISSN:0385-0110