29. 子宮がん・乳がん検診のバス検診導入にむけての検討

子宮がん・乳がん検診の受診機会拡大の取り組みとして, バス検診導入を検討した. そのニーズを知るためにアンケートを実施し, 女性従業員528名中, 383名(回収率72.5%)の回答を得た, 乳がん検診バス希望者は, 40歳未満(23%)が40歳以上(11%)より多く, それらに面談をおこない, マンモグラフィーと超音波検査の特性を説明することにより, バス希望者が43名から6名に減った. 40歳以上のバス検診希望者が少なかった理由は, 利便性が高く, 就業時間内に受診できる提携病院の利用経験があった影響が考えられる. 検診受診枠の拡大と, 自分のニーズに合った受診場所の選択肢を増やすためにも...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 53; no. 2; p. 60
Main Authors 西田真紀, 中西理恵子, 森山和郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 2011
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ISSN1341-0725

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Summary:子宮がん・乳がん検診の受診機会拡大の取り組みとして, バス検診導入を検討した. そのニーズを知るためにアンケートを実施し, 女性従業員528名中, 383名(回収率72.5%)の回答を得た, 乳がん検診バス希望者は, 40歳未満(23%)が40歳以上(11%)より多く, それらに面談をおこない, マンモグラフィーと超音波検査の特性を説明することにより, バス希望者が43名から6名に減った. 40歳以上のバス検診希望者が少なかった理由は, 利便性が高く, 就業時間内に受診できる提携病院の利用経験があった影響が考えられる. 検診受診枠の拡大と, 自分のニーズに合った受診場所の選択肢を増やすためにも, 就業時間内での仕事の影響が少ないバス検診の導入は意義がある. 現在, 受診勧奨のために個々へ声かけをおこない, バス検診を実施する予定である.
ISSN:1341-0725