家事動作の作業強度
<目的> 理学療法のゴールは, 段階的に職場復帰, 家庭復帰, 施設内自立と言われており, 対象者が主婦の場合は家庭復帰が最終目標となる. 理学療法の家庭復帰に関する研究は, 主に機能的な観点から検討されている. しかし機能面だけの評価では十分でなく, 心肺機能に与える影響や動作の持久性(体力)等も考慮しなけれはならない. 今回私達は, 家事動作の作業強度を安静座位時の心拍日数からの変動値を指標として, 家事動作(食事の準備, 後片づけ, 掃除, 買物等)が心機能に与える影響を検討したので報告する. <対象> 被験者は, 心肺機能に異常のない健常主婦10名である. 年齢は31歳から65歳までの...
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          | Published in | 理学療法学 Vol. 18; no. suppl; p. 147 | 
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| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本理学療法士協会
    
        1991
     | 
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| ISSN | 0289-3770 | 
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| Summary: | <目的> 理学療法のゴールは, 段階的に職場復帰, 家庭復帰, 施設内自立と言われており, 対象者が主婦の場合は家庭復帰が最終目標となる. 理学療法の家庭復帰に関する研究は, 主に機能的な観点から検討されている. しかし機能面だけの評価では十分でなく, 心肺機能に与える影響や動作の持久性(体力)等も考慮しなけれはならない. 今回私達は, 家事動作の作業強度を安静座位時の心拍日数からの変動値を指標として, 家事動作(食事の準備, 後片づけ, 掃除, 買物等)が心機能に与える影響を検討したので報告する. <対象> 被験者は, 心肺機能に異常のない健常主婦10名である. 年齢は31歳から65歳までの女性で平均年齢は45±10蔵である. <方法> 被験者に起床時(午前5時)から入浴前(午後9時)まで実際の家庭生活を行わせた. 被験者はハートレイトモニター(ポーラエレクトロ社製)を第10肋骨の心臓直下で装着させ, 起床時から入浴直前まで最大16時間の心拍数を記録した. 同時に被験者には, 安静座位, 朝食・昼食・夕食準備および後片づけ, 夕食, 洗濯干しおよび取り込み, 掃除(屋内・屋外・風呂), 買物等の開始および終了時間を記録させた. | 
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| ISSN: | 0289-3770 |