正常発達

脳性麻痺を含む発達的障害を持つ子供の治療に正常発達を応用する場合, 運動の協調性の観点から退勤機能に必要な要素及びその獲得過程を分析し, 学ぶ必要がある. その際, 発達順序を概計的に標準化するよりも, 多彩なバリエーションを踏まえた上で一人一人の観察をすることが重要である. 今回, 腹臥位から坐位への起き上がりの獲得過程を分析・考察したので報告する. [方法] 正常男児1名を, 生後2日目より約1年間に渡り約1週間に1回の頻度で, 1回につき30~60分間, 主に背臥位, 腹臥位, 坐位, 立位をビデオ撮影した. 今回は特に, 腹臥位での抗重力伸展活動が活発になる生後17週頃から, 坐位への...

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Published in理学療法学 Vol. 15; no. suppl; p. 260
Main Authors 白川満朗, 山川友康, 小島由美子, 高井悦子, 末田久美子, 日浦伸祐, 鈴木三央
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1988
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ISSN0289-3770

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Summary:脳性麻痺を含む発達的障害を持つ子供の治療に正常発達を応用する場合, 運動の協調性の観点から退勤機能に必要な要素及びその獲得過程を分析し, 学ぶ必要がある. その際, 発達順序を概計的に標準化するよりも, 多彩なバリエーションを踏まえた上で一人一人の観察をすることが重要である. 今回, 腹臥位から坐位への起き上がりの獲得過程を分析・考察したので報告する. [方法] 正常男児1名を, 生後2日目より約1年間に渡り約1週間に1回の頻度で, 1回につき30~60分間, 主に背臥位, 腹臥位, 坐位, 立位をビデオ撮影した. 今回は特に, 腹臥位での抗重力伸展活動が活発になる生後17週頃から, 坐位への起き上がりが確実性を示す28週頃までを抽出して観察した.
ISSN:0289-3770