1-B-116 透視下腕神経叢ブロックの手技の工夫(斜位法について)
透視下腕神経叢ブロック(湯田法)は頸肩腕痛患者に対して行う効果的かつ安全, 確実なブロックである. 今回我々は同一の施行者で同一の頸肩腕痛患者に対して仰臥位と斜位で体位を変えて, それぞれ刺入部から第一肋骨に到達するまでの距離を測定し比較を行った. 【対象】平成14年7月から平成15年1月までに当科を受診した頸肩腕痛の患者で透視下腕神経叢ブロックを施行した17名(男性12名, 女性5名). 【方法】体位は同じ高さの枕を使用して患者をX線透視台上で頭の下に枕を入れた仰臥位(正面法)と患側に枕を入れた斜位(斜位法)との2通りで行なった. 透視下で第一肋骨と第二肋骨が交差する部分の外側縁を刺入点とし...
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          | Published in | 日本ペインクリニック学会誌 Vol. 10; no. 3; p. 367 | 
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| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本ペインクリニック学会
    
        2003
     | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1340-4903 | 
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| Summary: | 透視下腕神経叢ブロック(湯田法)は頸肩腕痛患者に対して行う効果的かつ安全, 確実なブロックである. 今回我々は同一の施行者で同一の頸肩腕痛患者に対して仰臥位と斜位で体位を変えて, それぞれ刺入部から第一肋骨に到達するまでの距離を測定し比較を行った. 【対象】平成14年7月から平成15年1月までに当科を受診した頸肩腕痛の患者で透視下腕神経叢ブロックを施行した17名(男性12名, 女性5名). 【方法】体位は同じ高さの枕を使用して患者をX線透視台上で頭の下に枕を入れた仰臥位(正面法)と患側に枕を入れた斜位(斜位法)との2通りで行なった. 透視下で第一肋骨と第二肋骨が交差する部分の外側縁を刺入点とした. 第一肋骨中央部よりもやや上方外側を目標としてブロック針を透視下に進め, 第一肋骨に当たった所で到達距離を測定した. 【結果】1例を除き17例で斜位法の方が正面法よりも到達距離は有意に短縮していた(p<0. 01). 【まとめ】体位を斜位にすることによって皮膚から第一肋骨までの到達距離が短縮された. そのことにより, 斜位法はより安全にブロックを行なうことができる. | 
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| ISSN: | 1340-4903 |