B/Braun社製持続神経ブロックセットを用いた鎖骨下アプローチ持続腕神経ブロックによる上肢CRPS type2の治療経験
症例:40歳, 男性. 主訴:左手指の灼熱痛. 治療経過:腕神経叢ブロック(斜角筋間法)が著効し外来で頻回に施行していたが, 局麻中毒や横隔神経ブロックなどの合併症を起こしたためカテーテルを挿入して持続腕神経叢ブロックを行なうこととした. B/Braun社製持続神経ブロックセット(Contiplex Aセット)のブロック針は, 金属製内筒の後端にコードを接続しテフロン製の外筒が絶縁体となって内筒先端のみが電極となる構造を持つ. したがって, 上肢に筋収縮を認めれば内筒を抜去しカテーテルを挿入すればよい. 本症例では同セットを用い鎖骨下アプローチで腕神経叢へのカテーテル挿入が容易であった. 抜去...
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Published in | 日本ペインクリニック学会誌 Vol. 7; no. 4; p. 41 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ペインクリニック学会
2000
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ISSN | 1340-4903 |
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Summary: | 症例:40歳, 男性. 主訴:左手指の灼熱痛. 治療経過:腕神経叢ブロック(斜角筋間法)が著効し外来で頻回に施行していたが, 局麻中毒や横隔神経ブロックなどの合併症を起こしたためカテーテルを挿入して持続腕神経叢ブロックを行なうこととした. B/Braun社製持続神経ブロックセット(Contiplex Aセット)のブロック針は, 金属製内筒の後端にコードを接続しテフロン製の外筒が絶縁体となって内筒先端のみが電極となる構造を持つ. したがって, 上肢に筋収縮を認めれば内筒を抜去しカテーテルを挿入すればよい. 本症例では同セットを用い鎖骨下アプローチで腕神経叢へのカテーテル挿入が容易であった. 抜去するまでの33日間, PCAポンプを装着することで極めて良好な疼痛管理が可能であった. 結語:Contiplex Aセットを用い鎖骨下アプローチを行なうことで, 持続腕神経叢ブロックによる疼痛管理が容易に施行できた. |
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ISSN: | 1340-4903 |