帯状疱疹に対するSGB療法-皮膚科の立場から

帯状疱疹(HZ)は皮膚科日常診療上, 比較的よく見かける疾患で, 皮膚症状の甚だしさと痛みを特徴とする. 抗ウイルス剤の登場によりその治療効果はかなりの向上をみているが, 疼痛, とくに帯状疱疹後神経痛(PHN)の対処は今なお本症における治療上の重要な課題とされる. 星状神経節ブロック(SGB)を含む神経ブロックに関しては, 本症発症早期に施行すれば優れた効果を発揮すると報告されている. しかしこれを疑問視する意見も多く論点となっている. ここでは静岡県を中心とする地方基幹病院の皮膚科主任医師を対象とするアンケート調査を基にして, 実地皮膚科医の立場から帯状疱疹に対するSGB療法を考えてみたい...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本ペインクリニック学会誌 Vol. 1; no. 1; pp. 106 - 109
Main Author 戸倉新樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペインクリニック学会 1994
Online AccessGet full text
ISSN1340-4903

Cover

More Information
Summary:帯状疱疹(HZ)は皮膚科日常診療上, 比較的よく見かける疾患で, 皮膚症状の甚だしさと痛みを特徴とする. 抗ウイルス剤の登場によりその治療効果はかなりの向上をみているが, 疼痛, とくに帯状疱疹後神経痛(PHN)の対処は今なお本症における治療上の重要な課題とされる. 星状神経節ブロック(SGB)を含む神経ブロックに関しては, 本症発症早期に施行すれば優れた効果を発揮すると報告されている. しかしこれを疑問視する意見も多く論点となっている. ここでは静岡県を中心とする地方基幹病院の皮膚科主任医師を対象とするアンケート調査を基にして, 実地皮膚科医の立場から帯状疱疹に対するSGB療法を考えてみたい.
ISSN:1340-4903