3. MICS CABG

「●はじめに」低侵襲冠動脈バイパス術(minimally invasive coronary artery bypass grafting;MICS CABG)は左胸部小切開にて多枝冠動脈への血行再建が可能な術式として2009年, McGinnらにより報告された. MICS CABGは従来のoff pump coronary artery bypass(OPCAB)に比べ1/3の期間で早期社会復帰を実現するという報告もある. 現在, 国内においてこの術式を開始する施設は増加傾向にあるが, まだ限定された施設のみで行われているのが現状である. 本稿では文献的考察および自験例より, MICS CA...

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Published in心臓 Vol. 56; no. 10; pp. 947 - 952
Main Authors 山内昭彦, 守内大樹, 折居衛, 楢山耕平, 田草川明子, 菊地慶太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本心臓財団・日本循環器学会 15.10.2024
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ISSN0586-4488

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Summary:「●はじめに」低侵襲冠動脈バイパス術(minimally invasive coronary artery bypass grafting;MICS CABG)は左胸部小切開にて多枝冠動脈への血行再建が可能な術式として2009年, McGinnらにより報告された. MICS CABGは従来のoff pump coronary artery bypass(OPCAB)に比べ1/3の期間で早期社会復帰を実現するという報告もある. 現在, 国内においてこの術式を開始する施設は増加傾向にあるが, まだ限定された施設のみで行われているのが現状である. 本稿では文献的考察および自験例より, MICS CABGの現状と施設導入を行う際の留意点について考察する. 「●McGinnらの報告後, 15年の変遷」2009年McGinnらは, 上行大動脈吻合を含めた多枝冠動脈バイパスが左胸部小切開創より可能であることを報告した.
ISSN:0586-4488