Staphylococcus aureusによる乳房炎が高率に発生する酪農場におけるその制御
ロータリーパーラを使用する57頭の乳牛群でバルク乳体細胞数が月平均52.3万/ml(範囲21〜94万/ml)と持続的に増加した。乳汁の細菌検査において泌乳牛54頭のうち24頭(41.2%)からS.aureusが分離された。この酪農場のS.aureusによる乳房炎の制御を目的として泌乳牛の適正な取扱い、搾乳方法の適正化、乾乳期治療、感染牛の淘汰からなる防除対策を実施するとともに3年半にわたりS.aureusの検出、体細胞数および乳組成の変化をモニターした。防除対策とともにS.aureusの感染分房は顕著に減少し、対策開始18カ月後に牛群(乳汁)からS.aureusは陰性となり、バルク乳の月平均体...
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Published in | Journal of veterinary medical science Vol. 69; no. 9; pp. 893 - 898 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
01.09.2007
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ISSN | 0916-7250 |
Cover
Summary: | ロータリーパーラを使用する57頭の乳牛群でバルク乳体細胞数が月平均52.3万/ml(範囲21〜94万/ml)と持続的に増加した。乳汁の細菌検査において泌乳牛54頭のうち24頭(41.2%)からS.aureusが分離された。この酪農場のS.aureusによる乳房炎の制御を目的として泌乳牛の適正な取扱い、搾乳方法の適正化、乾乳期治療、感染牛の淘汰からなる防除対策を実施するとともに3年半にわたりS.aureusの検出、体細胞数および乳組成の変化をモニターした。防除対策とともにS.aureusの感染分房は顕著に減少し、対策開始18カ月後に牛群(乳汁)からS.aureusは陰性となり、バルク乳の月平均体細胞数は20万/ml以下に減少した。本研究で実施した推奨プログラムは、牛群のS.aureusによる乳房炎の制御に効果的であった。 |
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Bibliography: | 760023 ZZ00004754 |
ISSN: | 0916-7250 |