生簀内におけるマダイの心拍数テレメトリー

自由に遊泳する魚類の心拍数を連続的に測定する超音波発信機(ピンガー)を開発し、生簀内におけるマダイ成魚(尾叉長43.3cm、体重1.3kg)の心拍数変化を放流後41時間にわたってモニターした。放流直後、マダイの心拍数は80bpm(beats min-1)以上の高い値を示したが、放流後21時間経過すると50-60bpmの間で安定した。この値は、室内実験により求めた安静時の心拍数と同等であった。高い心拍数を示した放流後21時間は、発信機や電極の装着、麻酔の影響からの回復期間であったと考えられる。...

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Published in水産工学 Vol. 40; no. 1; pp. 23 - 28
Main Authors 光永, 靖, 荒井, 修亮, 益田, 春比古, 坂本, 亘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.07.2003
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ISSN0916-7617

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Summary:自由に遊泳する魚類の心拍数を連続的に測定する超音波発信機(ピンガー)を開発し、生簀内におけるマダイ成魚(尾叉長43.3cm、体重1.3kg)の心拍数変化を放流後41時間にわたってモニターした。放流直後、マダイの心拍数は80bpm(beats min-1)以上の高い値を示したが、放流後21時間経過すると50-60bpmの間で安定した。この値は、室内実験により求めた安静時の心拍数と同等であった。高い心拍数を示した放流後21時間は、発信機や電極の装着、麻酔の影響からの回復期間であったと考えられる。
Bibliography:680363
ZZ00011795
ISSN:0916-7617