7.職域におけるメタボリックシンドロームとライフスタイル
【目的, 方法】職域の2003年度定期健診受検者で高血圧, 高脂血症, 糖尿病治療中の者を除外した男性3,516人(38.8±11.2歳), 女性1,192(35.1±11.9歳)を対象にNCEP-ATPIIIに準じた基準でメタボリックシンドローム(以下MS)の頻度を調査した. 次に, 00~03年度の男性連続受検者で当初非MSの1,071人を対象に, 健診成績, ライフスタイルとMS発症との関連を比例ハザードモデルで解析した. 【結果】MSの頻度は男性11.6%, 女性0.5%であった. 発症に関連する因子としてIRI, 尿酸, 年齢, タバコ本数, GPT/GOT, 睡眠時間, CRP(オ...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 86 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
01.03.2005
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
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ISSN | 1341-0725 |
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Summary: | 【目的, 方法】職域の2003年度定期健診受検者で高血圧, 高脂血症, 糖尿病治療中の者を除外した男性3,516人(38.8±11.2歳), 女性1,192(35.1±11.9歳)を対象にNCEP-ATPIIIに準じた基準でメタボリックシンドローム(以下MS)の頻度を調査した. 次に, 00~03年度の男性連続受検者で当初非MSの1,071人を対象に, 健診成績, ライフスタイルとMS発症との関連を比例ハザードモデルで解析した. 【結果】MSの頻度は男性11.6%, 女性0.5%であった. 発症に関連する因子としてIRI, 尿酸, 年齢, タバコ本数, GPT/GOT, 睡眠時間, CRP(オッズ比は順に1.06, 1.28, 1.03, 1.02, 1.64, 0.83, 1.24)が抽出された. 【結論】MS発症にはインスリン抵抗性が関与し, 予防のために禁煙や睡眠時間の確保も重要であることが示唆された. |
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ISSN: | 1341-0725 |