7.処置歯は本当に歯牙寿命が短いか?~職域における第一大臼歯喪失率からみた健全歯と処置歯の17年後の予後について
在職中に歯牙が喪失する割合を縦断的に追跡し, 職域での第一大臼歯喪失動態について明らかにし, また歯牙喪失のリスクが高いと考えられる処置歯が本当にハイリスクなのかを調査検討した. 1985年と2002年の歯科健診を受診した3,297人が対象者である. 第一大臼歯がベースラインにて健全歯か処置歯で分類し, 17年後の喪失割合についてクロス集計し, Cochran-Mantel-Haenszel検定にて分析した. 分析は年齢階級29歳以下と30歳以上にて, また男女による層別にてクロス集計した. 第一大臼歯の状況別では健全歯か処置歯のみ分類し, すでに欠損しているもの, 未処置歯は除外した. 10...
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          | Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 48; no. 2; p. 64 | 
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| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本産業衛生学会
    
        20.03.2006
     公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health  | 
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| ISSN | 1341-0725 | 
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| Summary: | 在職中に歯牙が喪失する割合を縦断的に追跡し, 職域での第一大臼歯喪失動態について明らかにし, また歯牙喪失のリスクが高いと考えられる処置歯が本当にハイリスクなのかを調査検討した. 1985年と2002年の歯科健診を受診した3,297人が対象者である. 第一大臼歯がベースラインにて健全歯か処置歯で分類し, 17年後の喪失割合についてクロス集計し, Cochran-Mantel-Haenszel検定にて分析した. 分析は年齢階級29歳以下と30歳以上にて, また男女による層別にてクロス集計した. 第一大臼歯の状況別では健全歯か処置歯のみ分類し, すでに欠損しているもの, 未処置歯は除外した. 10,001本のうち1,075本が在職中に喪失しており, また健全歯に対して処置歯は1.6倍から2.2倍の相対危険度で喪失していた. 処置歯は有意に喪失するリスクが高く, 職域での1次予防対策が喪失リスクを減少させると考えられる. | 
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| ISSN: | 1341-0725 |