日本微量元素学会功労賞に感謝-本学会の飛躍的発展に期待
この度は, 平成24年度日本微量元素学会功労賞受賞の栄誉に浴し, 池田理事長のもと, 理事, 評議員並びに会員の皆様に厚く御礼を申し上げます. 本学会設立当初から会員として, 本学会に参加させていただいています. 私は, 臨床医であり, 小児科医です. 小児科領域における微量元素の研究や臨床をリードされておられましたのは, 松田一郎先生(当時, 熊本大学医学部小児科教授)や有馬正高先生(当時, 国立精神神経センター小児科部長・院長)等であり, 幅広く活躍されていました. 私自身は, 遺伝性代謝性疾患(先天性代謝異常症), 特に, 微量金属代謝異常症に深く興味を抱いていました. Menkes病(...
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Published in | BIOMEDICAL RESEARCH ON TRACE ELEMENTS Vol. 23; no. 3; p. 199 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本微量元素学会
31.10.2012
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ISSN | 0916-717X |
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Summary: | この度は, 平成24年度日本微量元素学会功労賞受賞の栄誉に浴し, 池田理事長のもと, 理事, 評議員並びに会員の皆様に厚く御礼を申し上げます. 本学会設立当初から会員として, 本学会に参加させていただいています. 私は, 臨床医であり, 小児科医です. 小児科領域における微量元素の研究や臨床をリードされておられましたのは, 松田一郎先生(当時, 熊本大学医学部小児科教授)や有馬正高先生(当時, 国立精神神経センター小児科部長・院長)等であり, 幅広く活躍されていました. 私自身は, 遺伝性代謝性疾患(先天性代謝異常症), 特に, 微量金属代謝異常症に深く興味を抱いていました. Menkes病(kinky-hair病)やWilson病(肝レンズ核変性症)等の遺伝性銅代謝異常症の症例に比較的多く遭遇していました. 1993年, 私ども教室の山口之利医師と米国セントルイスのワシントン大学小児科医師のGitlin JD博士が, Wilson病候補遺伝子をクローニングしたことは, 大きなニュースになりました. |
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ISSN: | 0916-717X |