高知県西土佐村

「はじめに」21世紀の健康づくりの目線は「病気の人も, 病気でない人も, 障害のある人も, 障害のない人も, すべての人がより人間らしく生きることができるコミュニティを創造する」ことにある. 今回は, 1985年以来, 16年間一貫して「住民参加型」の健康づくりを推進している高知県西土佐村の活動について報告する. 西土佐村の概況 西土佐村は高知県の西南部に位置する人口約3,800(高齢化率30.2%), 戸数約1,400の山村である. 村の中央を四万十川が縦断し, 30の地区が四万十川とその支流に沿って点在している. 健康づくり運動の歴史 1978年に西土佐村医療対策審議会が置かれたのが村の健...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 50; no. suppl; pp. 180 - 181
Main Author 宮原伸二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 25.03.2002
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ISSN0468-2513

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Summary:「はじめに」21世紀の健康づくりの目線は「病気の人も, 病気でない人も, 障害のある人も, 障害のない人も, すべての人がより人間らしく生きることができるコミュニティを創造する」ことにある. 今回は, 1985年以来, 16年間一貫して「住民参加型」の健康づくりを推進している高知県西土佐村の活動について報告する. 西土佐村の概況 西土佐村は高知県の西南部に位置する人口約3,800(高齢化率30.2%), 戸数約1,400の山村である. 村の中央を四万十川が縦断し, 30の地区が四万十川とその支流に沿って点在している. 健康づくり運動の歴史 1978年に西土佐村医療対策審議会が置かれたのが村の健康づくり運動の始まりである. 1982年, 保健課を設置. 1983年, 保健センターと江川崎診療所(現中央診療所)の新築などの基本構想がまとまった. 1985年, 西土佐村保健センター, 江川崎診療所が併設新築されて, 本格的な健康づくり運動を開始した. 1990年, デイサービスが始まり, 1993年, 特別養護老人ホームが第3セクター方式で設置された.
ISSN:0468-2513