45.腹囲測定に関する企業健診受診者の意識について

メタボリック症候群(以下メタボ)対策として推奨される健康診断での腹囲測定と保健指導徹底について, 2006年7月に某健康診断機関にて定期健康診断を受けた労働者に対してアンケート調査を行い, 腹囲測定時の正確性(1)および保健指導への興味(2)について検討した. (1)では高年齢ほど正確に測定させるが, 健診での腹囲測定に拒否的である者および腹囲が増加傾向である者は正確に測定させない可能性が高く, 問題があると思われた. 腹囲の情報があっても生活改善意欲に結びつかない者も不正確になる傾向が認められた. (2)では高齢であることは保健指導を肯定的に捉えていた. メタボ関連の単語を聞いたことがない者...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 48; no. 6; p. 236
Main Authors 宮本俊明, 荒武美保, 山瀧一, 山本誠, 福島葉月, 加藤憲忠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.11.2006
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:メタボリック症候群(以下メタボ)対策として推奨される健康診断での腹囲測定と保健指導徹底について, 2006年7月に某健康診断機関にて定期健康診断を受けた労働者に対してアンケート調査を行い, 腹囲測定時の正確性(1)および保健指導への興味(2)について検討した. (1)では高年齢ほど正確に測定させるが, 健診での腹囲測定に拒否的である者および腹囲が増加傾向である者は正確に測定させない可能性が高く, 問題があると思われた. 腹囲の情報があっても生活改善意欲に結びつかない者も不正確になる傾向が認められた. (2)では高齢であることは保健指導を肯定的に捉えていた. メタボ関連の単語を聞いたことがない者, 自身にメタボ該当の危機意識が乏しい者, 腹囲の情報があっても生活改善意欲に結びつかない者および健診での腹囲測定に拒否的である者は, 保健指導に拒否的であった. 女性は保健指導を拒否しない姿勢である傾向が認められた.
ISSN:1341-0725