6. 地域での回復期リハビリテーション病棟の役割
【目的】北海道での回復期リハビリテーション病棟の現状と当院回復期リハ病棟の地域での役割について報告し, 診療報酬改定後の回復期リハ病棟の運営について述べる. 【対象と方法】2001年1月~2004年12月まで当院回復期リハ病棟に入院した432例中, 死亡例, 記録不備例を除く326例を対象に, 当院で採用している施設ケア評価MDS, 老年者日常生活能力尺度(N-ADL), 同精神状態評価尺度(N-M)から必要項目を抽出し分析した. 統計処理はt検定, x2検定を行った. 【結果と考察】326例中自宅退院者は116名(35.6%)で, 転棟, 転院, 施設入所例に比べ平均在院日数は短く, 疾患別...
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| Published in | リハビリテーション医学 Vol. 43; no. 7; pp. 475 - 476 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本リハビリテーション医学会
18.07.2006
社団法人日本リハビリテーション医学会 The Japanese Association of Rehabilitation Medicine |
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| ISSN | 0034-351X |
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| Summary: | 【目的】北海道での回復期リハビリテーション病棟の現状と当院回復期リハ病棟の地域での役割について報告し, 診療報酬改定後の回復期リハ病棟の運営について述べる. 【対象と方法】2001年1月~2004年12月まで当院回復期リハ病棟に入院した432例中, 死亡例, 記録不備例を除く326例を対象に, 当院で採用している施設ケア評価MDS, 老年者日常生活能力尺度(N-ADL), 同精神状態評価尺度(N-M)から必要項目を抽出し分析した. 統計処理はt検定, x2検定を行った. 【結果と考察】326例中自宅退院者は116名(35.6%)で, 転棟, 転院, 施設入所例に比べ平均在院日数は短く, 疾患別では大腿骨頸部骨折例が多かった. また自宅退院例は入院時のN-M, N-ADLの総点, 下位項目の点数が有意に高かった. N-ADLの改善率は13.4%であった. 2005年12月現在の北海道における回復期リハ病棟は38病院, 41病棟, 1,856床で, 33床/10万人(札幌市50床/同)で全国平均の23.6床/同より多いが, 急性期病院, 回復期リハ病棟間の連係は十分とは言えない. 今回の診療/介護報酬の改定ではリハ報酬の内容が大きく変化し, 回復期リハ病棟の運営は大きな変更を余儀なくされている. 特に入院までの期間が2月と短縮され, 合併症や基礎疾患に対する医学的な管理のための一般病棟(病院)との連係と自宅退院に向けた治療計画の効率化が課題となっている. |
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| ISSN: | 0034-351X |