9.当院における熱傷患者の急性期リハビリテーションの現状
当院では熱傷患者に対し救急外科医と連携をとりながらクリティカルパスに基づき積極的なリハビリテーションを実施している. 今回, 2002年1月から2003年10月までに入院リハをした熱傷患者10名(男性8名, 女性2名. 平均年齢43±18歳)を後方視的に調査した. 原因は火炎8名, 爆発2名(うち5名は自殺企図), 平均全身熱傷面積は53.6±22.2%, 平均burn indexは37.4±17.9で全例が重症熱傷であった. 受傷からリハ依頼までの平均期間は2.1±2.0日で, 経過中に死亡した2名を除いた平均リハ期間は83.4±41.2日, 平均入院期間は107.6±55.2日であった....
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| Published in | リハビリテーション医学 Vol. 41; no. 2; p. 121 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本リハビリテーション医学会
18.02.2004
社団法人日本リハビリテーション医学会 The Japanese Association of Rehabilitation Medicine |
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| ISSN | 0034-351X |
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| Summary: | 当院では熱傷患者に対し救急外科医と連携をとりながらクリティカルパスに基づき積極的なリハビリテーションを実施している. 今回, 2002年1月から2003年10月までに入院リハをした熱傷患者10名(男性8名, 女性2名. 平均年齢43±18歳)を後方視的に調査した. 原因は火炎8名, 爆発2名(うち5名は自殺企図), 平均全身熱傷面積は53.6±22.2%, 平均burn indexは37.4±17.9で全例が重症熱傷であった. 受傷からリハ依頼までの平均期間は2.1±2.0日で, 経過中に死亡した2名を除いた平均リハ期間は83.4±41.2日, 平均入院期間は107.6±55.2日であった. 熱傷面積が広いほど, burn indexが高いほど, 植皮回数が多いほど入院期間は長くなる傾向にあった. 経過中4名で肘の異所性化骨を認めADLの障害となった. 上皮化にこだわり社会復帰のチャンスを逃さぬようリハの見解をはっきりと示すべきである. |
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| ISSN: | 0034-351X |