P-6. 臨床研修歯科医師に対するシミュレーション教育の評価 ―研修プログラムに関するアンケートによる検討

近年, 「シミュレーション医学教育」という分野が確立されつつあり, 従来型の教育を上回る効果が期待されている. そこで, この教育手法を用いた研修の効果を評価することを目的として, 本学附属病院第1総合診療科に平成19年度に在籍した臨床研修歯科医師に対し研修前と研修後の2回にわたり補綴学領域の研修に関するアンケート調査を行った. その結果, 「支台歯形成を行う際に必要と考えられる知識や技能」, 「形成技能習得に何本練習が必要か」, などの項目において研修前と研修後で差が認められた. このことから臨床研修歯科医師は, 研修を行うことにより自分自身に必要な情報や技能に気づくことができたのではないか...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 62; no. 5; pp. 179 - 180
Main Authors 西野宇信, 佐伯桂, 永松浩, 曽我部浩一, 農蘇千絵, 井ノ森巳賀子, 曽我部公秀, 木尾哲朗. 寺下正道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.01.2009
Kyushu Dental Society
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ISSN0368-6833

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Summary:近年, 「シミュレーション医学教育」という分野が確立されつつあり, 従来型の教育を上回る効果が期待されている. そこで, この教育手法を用いた研修の効果を評価することを目的として, 本学附属病院第1総合診療科に平成19年度に在籍した臨床研修歯科医師に対し研修前と研修後の2回にわたり補綴学領域の研修に関するアンケート調査を行った. その結果, 「支台歯形成を行う際に必要と考えられる知識や技能」, 「形成技能習得に何本練習が必要か」, などの項目において研修前と研修後で差が認められた. このことから臨床研修歯科医師は, 研修を行うことにより自分自身に必要な情報や技能に気づくことができたのではないかと推察される. また, 「研修に対する意見」で, 時間・器材の拡充などを希望していたことから, 今回の手法を用いた研修に対するニーズは高いと考えられる. 今後は, 研修環境, 教育手法の改善によって臨床研修歯科医師のモチベーションを高めより良い研修を行いたいと考えている.
ISSN:0368-6833