5.働く人々に適切なMental Coordination Trainingを指導したその効果について

Health Promotionの目指すところはあくまでも個々の意思であり,自主的であることである.指導にあたっては,個々のニーズを把握した上でのプログラムを作成することが必要である.しかし,従来のTHTはもちろんのこと,最近推奨されている.一日一万歩などは働く人々にとっては絵に描いた餅で,極めて継続性に乏しいことから私どもは疫学的に調査研究をしたところCoordination Trainingの優れていることがわかった.現在の中年齢者(現在働いている人たち)では,未だ運動習慣及び栄養習慣については受動的なものが多く,これをまず能動的な中枢的なもの即ち自主的なものに指導することが望ましいことを...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 49; no. 2; pp. 70 - 71
Main Authors 高橋達夫, 倉本瑞枝, 福井里佳, 安代晋吾, 赤塚みなみ, 竹村良徳, 辻本市郎, 村田忠正, 大道重夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.2007
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:Health Promotionの目指すところはあくまでも個々の意思であり,自主的であることである.指導にあたっては,個々のニーズを把握した上でのプログラムを作成することが必要である.しかし,従来のTHTはもちろんのこと,最近推奨されている.一日一万歩などは働く人々にとっては絵に描いた餅で,極めて継続性に乏しいことから私どもは疫学的に調査研究をしたところCoordination Trainingの優れていることがわかった.現在の中年齢者(現在働いている人たち)では,未だ運動習慣及び栄養習慣については受動的なものが多く,これをまず能動的な中枢的なもの即ち自主的なものに指導することが望ましいことを知り,Mental Trainingも合わせて行ったところ,特に現在働いている人々で高年齢になっても働き続けたいとの希望者では運動継続中のものが非常に多く,80%を越し,また生活習慣の改善効果も著しく認めることができた.
ISSN:1341-0725