4. ティッシュコンディショナー硬化物のレオロジー的性質とその評価
市販ティッシュコンディショナー4種を用いて, レオロジー的性質と歯科医師の指感覚による官能検査結果との間に, どのような関連があるかについて検討した. クリープ測定は, 離型直後, 37℃水中に浸漬後24時間, 96時間, 168時間保存したものについて行った. 官能検査は, 5種の粉液比でそれぞれ15秒間練和したペーストをアクリル板上に移し, 練和開始から1時間後にその硬化物に触れる形で行った. その結果, 粉液比の対数と各検査項目の結果を対数表示したものとの間には一部を除いて高い相関関係が見られた. 歯科医師は, 臨床経験から適切な性質を材料の弾性からではなく粘性によって識別していることも...
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Published in | 九州歯科学会雑誌 Vol. 62; no. 5; p. 152 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
九州歯科学会
25.01.2009
Kyushu Dental Society |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0368-6833 |
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Summary: | 市販ティッシュコンディショナー4種を用いて, レオロジー的性質と歯科医師の指感覚による官能検査結果との間に, どのような関連があるかについて検討した. クリープ測定は, 離型直後, 37℃水中に浸漬後24時間, 96時間, 168時間保存したものについて行った. 官能検査は, 5種の粉液比でそれぞれ15秒間練和したペーストをアクリル板上に移し, 練和開始から1時間後にその硬化物に触れる形で行った. その結果, 粉液比の対数と各検査項目の結果を対数表示したものとの間には一部を除いて高い相関関係が見られた. 歯科医師は, 臨床経験から適切な性質を材料の弾性からではなく粘性によって識別していることも判明した. |
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ISSN: | 0368-6833 |