2. わが国における新型インフルエンザガイドラインのレビュー

現在鳥インフルエンザが世界的に発生しており, ヒトからヒトへの感染を来たす新型インフルエンザの流行が懸念されている. 鳥インフルエンザは感染症法の中で4類感染症に分類され, とくにH5N1型は指定感染症になっている. この新型インフルエンザ対策行動計画が2007年10月に改定され, 今後も随時改定予定のため最新の情報に注意する. WHO世界インフルエンザ事前対策計画においてフェーズ1から6およびリカバリ期の7段階に分類されており, 現在フェーズ3である. 今のところ日本での発生例はない. 行動計画でまず重要なことは, 情報を共有するために一元化が必要であり, 厚生労働省のホームページから提供さ...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 2; p. 77
Main Author 織田進
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.2008
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:現在鳥インフルエンザが世界的に発生しており, ヒトからヒトへの感染を来たす新型インフルエンザの流行が懸念されている. 鳥インフルエンザは感染症法の中で4類感染症に分類され, とくにH5N1型は指定感染症になっている. この新型インフルエンザ対策行動計画が2007年10月に改定され, 今後も随時改定予定のため最新の情報に注意する. WHO世界インフルエンザ事前対策計画においてフェーズ1から6およびリカバリ期の7段階に分類されており, 現在フェーズ3である. 今のところ日本での発生例はない. 行動計画でまず重要なことは, 情報を共有するために一元化が必要であり, 厚生労働省のホームページから提供されている. 医療従事者は自身のワクチン接種の目的を理解し, 医療施設等における感染症対策ガイドラインおよび新型インフルエンザ対策ガイドライン(海外派遣企業に関するものを含む)等を定期的に熟読し, 各医療機関のマニュアルを作成しておくことが重要である.
ISSN:1341-0725