19.群馬大学重粒子線治療装置プロジェクトについて

群馬大学では昭和キャンパス内に重粒子線治療装置の設置を計画しており, 現在, 具体的な調査の段階にある. 本学に設置する装置として, 例えば主加速器のサイズを直径20mと放医研の約半分にすることなど, 既存の装置と比べて小型化されていることが要求される. また先進的な治療照射法を取り入れることを計画している. 例えばブロードビーム法として患者ターゲットに線量をより集中して照射できる積層原体照射法を採用する. またプロードビーム法を用いる治療室の他に, スキャニング法を用いる治療室も設置したい. この為にはまず, 放医研と共同で小型重粒子線治療装置の研究開発を行う必要があり, その結果を受けて施...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 2; p. 170
Main Authors 遊佐顕, 長谷川正俊, 中野隆史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2004
Kitakanto Medical Society
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ISSN1343-2826

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Summary:群馬大学では昭和キャンパス内に重粒子線治療装置の設置を計画しており, 現在, 具体的な調査の段階にある. 本学に設置する装置として, 例えば主加速器のサイズを直径20mと放医研の約半分にすることなど, 既存の装置と比べて小型化されていることが要求される. また先進的な治療照射法を取り入れることを計画している. 例えばブロードビーム法として患者ターゲットに線量をより集中して照射できる積層原体照射法を採用する. またプロードビーム法を用いる治療室の他に, スキャニング法を用いる治療室も設置したい. この為にはまず, 放医研と共同で小型重粒子線治療装置の研究開発を行う必要があり, その結果を受けて施設建設に移行する予定である. 今回は重粒子線治療装置建設の概要について発表する.
ISSN:1343-2826