P-24. 九州歯科大学附属病院第1総合診療科の初診患者の動向 -第5報 平成17年度との比較

九州歯科大学附属病院第1総合診療科では, 臨床研修歯科医制度の法制化に伴い多数の臨床研修歯科医師を受け入れている. 実りある臨床研修を行うためには, 多くの患者を経験し研修を積むことが重要である. そこで, 臨床研修歯科医師のための患者の受け入れ態勢を把握するため, 初診患者の動向について調査した. 平成18年度に第1総合診療科を受診した初診患者について平成17年度と比較検討し, また, 特に月別受診者数については平成15年度から現在までの4年間について考察を行った. 平成18年度の初診患者数は, 多少の差異はあるが平成17年度とほぼ同様であり大きな変動は認められなかった. 月別受診者数の4年...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 61; no. 4/5; pp. 151 - 152
Main Authors 西野宇信, 曽我部浩一, 永松 浩, 農蘇千絵, 郡司掛香織, 佐伯 桂, 井ノ森巳賀子, 木尾哲朗, 寺下正道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.11.2007
Kyushu Dental Society
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ISSN0368-6833

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Summary:九州歯科大学附属病院第1総合診療科では, 臨床研修歯科医制度の法制化に伴い多数の臨床研修歯科医師を受け入れている. 実りある臨床研修を行うためには, 多くの患者を経験し研修を積むことが重要である. そこで, 臨床研修歯科医師のための患者の受け入れ態勢を把握するため, 初診患者の動向について調査した. 平成18年度に第1総合診療科を受診した初診患者について平成17年度と比較検討し, また, 特に月別受診者数については平成15年度から現在までの4年間について考察を行った. 平成18年度の初診患者数は, 多少の差異はあるが平成17年度とほぼ同様であり大きな変動は認められなかった. 月別受診者数の4年間の推移においては, 予診および初診患者数に減少がみられたがその他はほぼ同様の傾向であった. 前年度と比較して平成18年度の初診患者数の傾向には, 大きな変化は見られなかったこと, および過去4年間において受診者数に大きな変動がないことから, 当診療科における臨床研修は問題なく継続できると考えられる. しかし, 大学病院という性格上, 臨床研修歯科医師にとって適切なプライマリーケアのケースが少ない. 今後は, 診療科の医療システムの構築やカリキュラムの再検討が必要であると考えられる.
ISSN:0368-6833