P-37. 九州歯科大学学生の教育実態調査, 教育成果の検証と教育改善のための提言の作成

九州歯科大学学生の教育成果の検証を行うために, 本学歯学部学生(2~6年生)全員489名を対象として, 学年毎の履修した全講義および実習に対する達成度および満足度に関してのアンケート調査を行った. 1~5年次講義および実習の達成度および満足度に関して, 学年毎に比較を行った. その結果, 5年次講義の達成度および満足度が他の学年に比べ低いことが明らかになった. 1~5年次実習の満足度に関しては, 1年次実習が他の学年にくらべ満足群が低く不満足群が高い傾向が認められた. 各学年の講義および実習での達成度および満足度が高い科目を調べたところ, 2年次では基礎科目が, 3年次では臨床科目が上位を占め...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 62; no. 5; pp. 199 - 200
Main Authors 豊野孝, 高田豊, 荒井秋晴, 稲永清敏, 後藤哲哉, 西原達次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.01.2009
Kyushu Dental Society
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ISSN0368-6833

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Summary:九州歯科大学学生の教育成果の検証を行うために, 本学歯学部学生(2~6年生)全員489名を対象として, 学年毎の履修した全講義および実習に対する達成度および満足度に関してのアンケート調査を行った. 1~5年次講義および実習の達成度および満足度に関して, 学年毎に比較を行った. その結果, 5年次講義の達成度および満足度が他の学年に比べ低いことが明らかになった. 1~5年次実習の満足度に関しては, 1年次実習が他の学年にくらべ満足群が低く不満足群が高い傾向が認められた. 各学年の講義および実習での達成度および満足度が高い科目を調べたところ, 2年次では基礎科目が, 3年次では臨床科目が上位を占めていた. これらの科目において達成度および満足度間には有意の正の関係が認められた. これらの結果より, 講義や実習において学年間および科目間において達成度および満足度の差が認められた. 今後は本結果をもとにして講義および実習内容および方法の改善に取り組む必要があると考えられた.
ISSN:0368-6833