18.摂食,嚥下障害に対するビデオ内視鏡検査(VE)の局所麻酔の必要性について

【目的】摂食, 嚥下障害に対するVE施行において, 局所麻酔を併用すべきか否かの予備的検討を行った. 【対象, 方法】健常人6名. グループ1(3名):麻酔なしで施行後→麻酔ありで施行. グループ2(3名):麻酔ありで施行後→麻酔なしで施行. 質問紙は, visual analogue scale(VAS)を応用. 【質問内容】施行前の不安. 施行中の苦痛, 違和感. 施行後のファイバー残留感. 施行後の感想. 局所麻酔はあった方がよいか? 全て終了後に局所麻酔と苦痛, 違和感について質問を行った. 【結果, 考察】今回の結果から官能的試験で有意差はあった. これは嚥下内視鏡検査であったこと,...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 42; no. 11; p. 788
Main Authors 清水康裕, 馬場 尊, 尾関保則, 山村怜子, 沢田光思郎, 三串伸哉, 嶋田剛史, 才藤栄一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.11.2005
社団法人日本リハビリテーション医学会
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
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ISSN0034-351X

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Summary:【目的】摂食, 嚥下障害に対するVE施行において, 局所麻酔を併用すべきか否かの予備的検討を行った. 【対象, 方法】健常人6名. グループ1(3名):麻酔なしで施行後→麻酔ありで施行. グループ2(3名):麻酔ありで施行後→麻酔なしで施行. 質問紙は, visual analogue scale(VAS)を応用. 【質問内容】施行前の不安. 施行中の苦痛, 違和感. 施行後のファイバー残留感. 施行後の感想. 局所麻酔はあった方がよいか? 全て終了後に局所麻酔と苦痛, 違和感について質問を行った. 【結果, 考察】今回の結果から官能的試験で有意差はあった. これは嚥下内視鏡検査であったこと, 施行時間が長いこと, 頸部運動を伴い, 鼻中隔を刺激すると考えられる. また, 被検者は麻酔を希望する例がほとんどであった. この理由としては, 不安感に影響している可能性, 鎮痛効果が考えられる. これらより, 局所麻酔はVEにおいて使用してもよいと考えられる.
ISSN:0034-351X