33.小児専門病院におけるリハビリテーション医療の現況

小児総合医療施設協議会参加16施設(設置主体:1ヵ所を除き国または地方自治体)を対象にアンケート調査し, 61年12月現在の小児専門病院におけるリハ医療の現況を集約した. 診療科として理学診療科を標傍しているところは3ヵ所(うち2ヵ所はリハ医学会認定医常勤), 整形外科でリハを扱うところ7ヵ所と16施設中10ヵ所はリハ機能を有するが, リハ専用病床を持つところはない. 常勤の理学療法士は, 19名(7施設), 作業療法士は, 6名(3施設)であった. その他の職種では, 言語治療士は6施設, 心理担当者は11施設, 医療ケースワーカーは7施設におかれていた. リハ. チームとして, リハ医,...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 24; no. 5; pp. 301 - 302
Main Authors 陣内一保, 亀下喜久男, 井沢淑郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.09.1987
社団法人日本リハビリテーション医学会
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
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ISSN0034-351X

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Summary:小児総合医療施設協議会参加16施設(設置主体:1ヵ所を除き国または地方自治体)を対象にアンケート調査し, 61年12月現在の小児専門病院におけるリハ医療の現況を集約した. 診療科として理学診療科を標傍しているところは3ヵ所(うち2ヵ所はリハ医学会認定医常勤), 整形外科でリハを扱うところ7ヵ所と16施設中10ヵ所はリハ機能を有するが, リハ専用病床を持つところはない. 常勤の理学療法士は, 19名(7施設), 作業療法士は, 6名(3施設)であった. その他の職種では, 言語治療士は6施設, 心理担当者は11施設, 医療ケースワーカーは7施設におかれていた. リハ. チームとして, リハ医, PT, OT, 心理担当者, ケースワーカーがすべて満たされているところは2施設に過ぎず, いずれも肢体不自由児施設, 重症心身障害児施設などとの複合施設であった. リハ医療の対象としてあげられた疾患は, 脳性麻痺, 脳性運動障害, 発達遅滞が共通しており, 各種ミオパチー, 二分脊椎, 先天奇形, 言語障害なども高頻度にみられた. 脳性運動障害児について, はじめから外部への依頼を原則としているところも4施設みられたが, 12施設では, 積極的に対応しようとする姿勢が伺われた. しかし, 対応の内容は様々で, 地域の療育施設との連携が不可欠と思われた. 質問 山形恵子(座長):小児病院にぜひリハビリテーションパートを充実させていただきたいと思いますが生生のお考えを教えてください. 答 陣内一保:山形恵子先生(座長)に;小児専門病院のリハの充実には, 小児科側の理解が必要に思われる.
ISSN:0034-351X