17.腫瘍専門外来に通院するがん患者の日常生活に関する実態調査と看護活動の現状分析

当院は『地域の腫瘍患者様に高度で質の高い「がん」の専門的医療を提供し, 国立病院としての使命と責務を果たす』という趣旨のもと, 平成11年4月より一般外科病棟から腫瘍診療センターとして開設された. そして, 平成11年9月よりチーム医療の一環として週2回腫瘍診療センター所属看護師が診療介助にあたっている. 今回腫瘍診療センターを退院し, 腫瘍専門外来に通院する患者家族が抱える日常生活上の問題を明らかにする事と看護活動の現状を分析した. 【結果】入院時から在宅療養の移行準備を始める必要性があり, 何気ない会話の中から心配不安等が導き出せるような関わりをもち, また家族にも今後予測される経過を含め...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 3; p. 341
Main Author 木村由美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.08.2003
Kitakanto Medical Society
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ISSN1343-2826

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Summary:当院は『地域の腫瘍患者様に高度で質の高い「がん」の専門的医療を提供し, 国立病院としての使命と責務を果たす』という趣旨のもと, 平成11年4月より一般外科病棟から腫瘍診療センターとして開設された. そして, 平成11年9月よりチーム医療の一環として週2回腫瘍診療センター所属看護師が診療介助にあたっている. 今回腫瘍診療センターを退院し, 腫瘍専門外来に通院する患者家族が抱える日常生活上の問題を明らかにする事と看護活動の現状を分析した. 【結果】入院時から在宅療養の移行準備を始める必要性があり, 何気ない会話の中から心配不安等が導き出せるような関わりをもち, また家族にも今後予測される経過を含め, 回復セルフケア能力を高める為の指導の必要性が明らかになった. 退院後いつでも身近に相談できるということを伝え, 患者個々の療養上の生活援助に関する問題を解決できるように支援し, 継続看護につなげていかなければならない.
ISSN:1343-2826