7. 当科におけるステレオガイド下マンモトームの経験

【はじめに】非触知の石灰化に対するステレオガイド下マンモトーム生検(ST-MMT)は有用な検査である. 当院では, 2005年11月より超音波で描出不能な非触知石灰化病変に対する診断目的とし, これまで約2年間に69例72病変に対しST-MMTを行った. ST-MMTの方法を紹介するとともに現状について検討したので報告する. 【対象】2005. 11月~2007. 9月. 69例, 71病変(石灰化70病変, 構築の乱れ1病変), 年齢28-79歳(平均51.3歳). MMGカテゴリー2:8例, 3:30例, 4:20例, 5:9例. 【結果】71病変中69病変で生検可能であった. 検査時間3...

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Published in山口医学 Vol. 57; no. 1; p. 25
Main Authors 長島由紀子, 前田訓子, 爲佐路子, 山本滋, 岡正朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 山口大学医学会 29.02.2008
Yamaguchi University Medical Association
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ISSN0513-1731

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Summary:【はじめに】非触知の石灰化に対するステレオガイド下マンモトーム生検(ST-MMT)は有用な検査である. 当院では, 2005年11月より超音波で描出不能な非触知石灰化病変に対する診断目的とし, これまで約2年間に69例72病変に対しST-MMTを行った. ST-MMTの方法を紹介するとともに現状について検討したので報告する. 【対象】2005. 11月~2007. 9月. 69例, 71病変(石灰化70病変, 構築の乱れ1病変), 年齢28-79歳(平均51.3歳). MMGカテゴリー2:8例, 3:30例, 4:20例, 5:9例. 【結果】71病変中69病変で生検可能であった. 検査時間33. 9分(22-63分). 合併症は気分不良, 血圧低下を5例, 疼痛のためペンタゾシン使用を4例に認めた. カテゴリー別乳癌診断率は2:0%, 3:6.5%, 4:19.0%, 5:88.9%であった. 検査症例の19.7%で乳癌を発見した. 発見乳癌の27.2%がDCISであった. 【まとめ】ST-MMTは有用で安全な検査であるといえる.
ISSN:0513-1731