3.治療計画装置におけるDRR画像の基礎的検討

【目的】位置決め(写真)の照合として用いられるDRR画像はCTスライス厚に依存するが, 薄いスライス厚は画像枚数が増加しターゲット入力等の作業量が増加する. 治療計画作成上実用となる画質一スライス厚関係を求め, また幾何学的精度を検証してDRR画像の評価を行う. 【方法】MDCTにてスライス厚1.25,2.5,5.0,7.5mmに再構成された人体ファントム及び患者データによるDRR画像を, 頭部, 胸部, 骨盤部の部位毎に視覚評価を行なう. 位置決め写真上の物理スケールとbeam's eye view画像上のグリッドスケールにて幾何学的誤差を計測する. 【結果】骨構造を基準とした認識...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 2; pp. 231 - 232
Main Authors 宮田治郎, 高木信樹, 宇梶智人, 尾池真弓, 武田久, 大山功, 塩島和美, 高橋育
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2003
Kitakanto Medical Society
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ISSN1343-2826

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Summary:【目的】位置決め(写真)の照合として用いられるDRR画像はCTスライス厚に依存するが, 薄いスライス厚は画像枚数が増加しターゲット入力等の作業量が増加する. 治療計画作成上実用となる画質一スライス厚関係を求め, また幾何学的精度を検証してDRR画像の評価を行う. 【方法】MDCTにてスライス厚1.25,2.5,5.0,7.5mmに再構成された人体ファントム及び患者データによるDRR画像を, 頭部, 胸部, 骨盤部の部位毎に視覚評価を行なう. 位置決め写真上の物理スケールとbeam's eye view画像上のグリッドスケールにて幾何学的誤差を計測する. 【結果】骨構造を基準とした認識可能度はスライス厚1.25,2.5mmで良好であり, 治療計画のスピード化を考慮した場合5.0mmスライス厚が限界であると判断された. 幾何学的精度は体軸, 前後, 左右の各方向において2mm未満であった. 【結語】DRR画像は画質作業量を均衡することにより有用であると考えられた.
ISSN:1343-2826