11.リハビリテーション実施計画書の工夫

【目的】2002年4月に診療報酬の改定により, 総合リハ施設基準が新たに加えられ, 実施計画書の作成が義務づけられた. 札幌医大リハ部は2003年4月から総合リハ施設の認可を受け, リハ科新規受診者を対象として実施計画書を作成している. 実施計画書作成にあたり当科で行っている工夫と道内総合リハ施設での計画書作成の現状について報告する. 【工夫と現状】1. 計画書は医師の処方と同時にオンラインシステム内に保存され, 処方後各パートの評価を上書きし, 週2回行われる症例カンファレンスでゴールの設定を行った後患者あるいは家族に手渡される. 活動の評価はFIMとIADLの評価項目を新設した. 2. 道...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 40; no. 9; p. 628
Main Authors 横串算敏, 柿澤雅史, 管野敦哉, 江刺家修, 加藤正巳, 坪田貞子, 佐古めぐみ, 成田寛志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.09.2003
社団法人日本リハビリテーション医学会
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
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ISSN0034-351X

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Summary:【目的】2002年4月に診療報酬の改定により, 総合リハ施設基準が新たに加えられ, 実施計画書の作成が義務づけられた. 札幌医大リハ部は2003年4月から総合リハ施設の認可を受け, リハ科新規受診者を対象として実施計画書を作成している. 実施計画書作成にあたり当科で行っている工夫と道内総合リハ施設での計画書作成の現状について報告する. 【工夫と現状】1. 計画書は医師の処方と同時にオンラインシステム内に保存され, 処方後各パートの評価を上書きし, 週2回行われる症例カンファレンスでゴールの設定を行った後患者あるいは家族に手渡される. 活動の評価はFIMとIADLの評価項目を新設した. 2. 道内の総合リハ施設に対してアンケート調査を行った. 計画書は厚労省案をそのまま踏襲している施設が多いが, 独自の計画書を作成している施設もある. 【まとめと問題点】評価から計画書の手渡しまでにチーム内で効率的なカンファランスを行う必要がある. 活動の評価は汎用されている日常生活動作評価を取り入れるべきであるが, 「原案」がどの程度改良できるかは地域により異なっているのが現状である.
ISSN:0034-351X