飼育下雌ライオン(Panthera leo)における血中プロジェステロン濃度と膣粘膜上皮細胞像の変化を指標とした発情周期の低侵襲的モニタリング

「要約」ライオンPanthera leoに行動的保定下で定期的な血中プロジェステロン(P4)濃度測定, 膣粘膜上皮検査, 外陰部粘液漏出量の変化の調査を行った. 血中P4濃度, 膣スメア像は周期的な変動を示し, 膣スメア像において無核角化上皮細胞が主体となる期間は, 血中P4濃度は基底値を示し外陰部粘液漏出量は多量であった. ライオンの発情周期は2.6±5.0日間, 発情前期は8.3±1.5日間, 発情期は6.2±2.7日間, 発情後期と発情休止期を合わせた期間は37.2±4.6日間と推察された....

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Published in日本野生動物医学会誌 Vol. 23; no. 4; pp. 83 - 89
Main Authors 川瀬啓祐, 冨安洵平, 伴和幸, 木村藍, 小野亮輔, 齊藤礼, 松井基純, 椎原春一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本野生動物医学会 01.12.2018
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ISSN1342-6133

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Summary:「要約」ライオンPanthera leoに行動的保定下で定期的な血中プロジェステロン(P4)濃度測定, 膣粘膜上皮検査, 外陰部粘液漏出量の変化の調査を行った. 血中P4濃度, 膣スメア像は周期的な変動を示し, 膣スメア像において無核角化上皮細胞が主体となる期間は, 血中P4濃度は基底値を示し外陰部粘液漏出量は多量であった. ライオンの発情周期は2.6±5.0日間, 発情前期は8.3±1.5日間, 発情期は6.2±2.7日間, 発情後期と発情休止期を合わせた期間は37.2±4.6日間と推察された.
ISSN:1342-6133