大腿骨頚部骨折地域連携パスから始まった院内パスとの共栄共歩

「はじめに」 2006年から立ち上げた青森地区の大腿骨頚部骨折地域連携パス(以下, 連携パス)はパスの内容や連携病院などのハード面と運用方法などのソフト面の改善を積み重ねて進化しながら現在も引き続き運用されている. 青森県立中央病院では連携パスが先行して進化し, 院内パスの改善に影響していた. 連携パスが院内パスの進化へもたらした影響を経時的に振り返り, 今後の当院・当地区でのパス活動の課題を探求する. 「I. 連携パスの立ち上げ期」 2006年4月に大腿骨頚部骨折の地域連携に対して診療報酬が算定されたのをきっかけに, 全国各地で大腿骨頚部骨折地域連携パスが雨後の筍のように立ち上がった. 青森...

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Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 26; no. 2; pp. 76 - 79
Main Authors 伊藤淳二, 原田義史, 太田聖也, 佐藤英樹, 畠山涼子, 工藤彰子, 力石真衣, 奈良かなこ, 上原子恵野, 岩村仁子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本クリニカルパス学会 24.06.2024
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ISSN2187-6592

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Summary:「はじめに」 2006年から立ち上げた青森地区の大腿骨頚部骨折地域連携パス(以下, 連携パス)はパスの内容や連携病院などのハード面と運用方法などのソフト面の改善を積み重ねて進化しながら現在も引き続き運用されている. 青森県立中央病院では連携パスが先行して進化し, 院内パスの改善に影響していた. 連携パスが院内パスの進化へもたらした影響を経時的に振り返り, 今後の当院・当地区でのパス活動の課題を探求する. 「I. 連携パスの立ち上げ期」 2006年4月に大腿骨頚部骨折の地域連携に対して診療報酬が算定されたのをきっかけに, 全国各地で大腿骨頚部骨折地域連携パスが雨後の筍のように立ち上がった. 青森地区も同年5月から急性期2病院対回復期2病院の4病院で開始した. 連携パスは情報の共有化, シームレスな治療の継続により在院日数の削減, 治療の質の向上を目指すツールであり, 大腿骨頚部骨折の連携パスは一方向型と呼ばれ最も連携しやすいとされている.
ISSN:2187-6592