A triglyceride-lowering effect of cattle bile is associated with elevation of cholesterol levels and liver injury in mice

コール酸の投与が体内のトリグリセリド合成を抑制することが明らかにされていることから, それを主成分とする牛胆がトリグリセリド低下作用を示す可能性がある. しかしながらその一方でコレステロールレベルの上昇や肝傷害が誘発される可能性もある. 本研究は牛胆を0.5および1.0%重量にて添加した飼料をマウスに与えることにより, 血液および肝臓中のトリグリセリド濃度が低下すると同時に, 血液および肝臓中のコレステロール濃度の上昇と肝傷害が誘発されることを示すものである. 牛胆を安全なトリグリセリド低下剤として用いることは薦められないかもしれない....

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Published inJournal of Traditional Medicines Vol. 27; no. 4; pp. 179 - 196
Main Author 渡辺志朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 和漢医薬学会 2010
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ISSN1880-1447

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Summary:コール酸の投与が体内のトリグリセリド合成を抑制することが明らかにされていることから, それを主成分とする牛胆がトリグリセリド低下作用を示す可能性がある. しかしながらその一方でコレステロールレベルの上昇や肝傷害が誘発される可能性もある. 本研究は牛胆を0.5および1.0%重量にて添加した飼料をマウスに与えることにより, 血液および肝臓中のトリグリセリド濃度が低下すると同時に, 血液および肝臓中のコレステロール濃度の上昇と肝傷害が誘発されることを示すものである. 牛胆を安全なトリグリセリド低下剤として用いることは薦められないかもしれない.
ISSN:1880-1447