座位時間延長を目的とした応用行動分析学的介入‐長期臥床後, 起立性低血圧を有した症例

本研究では繰り返す指導によっても座位時間の延長が困難であった患者に対して応用行動分析学的介入を行い, その効果について検討した. 対象は長期臥床後に起立性低血圧と体力の低下を呈した患者である. 本研究ではシングルケースデザイン(A-B法)を用いた. 介入は先行刺激の明確化と後続刺激の調整を実施した. 介入期において, 座位の時間が延長し, 起立性低血圧が改善した. フォローアップ期において, 座位時間は良好に維持されていた. 以上のことから, 本症例に対する応用行動分析学的介入は座位時間の延長を図る上で有効に機能したものと考えられた....

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Published in高知リハビリテーション学院紀要 Vol. 4; pp. 19 - 24
Main Authors 山崎裕司, 長谷川輝美, 山本淳一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 高知リハビリテーション学院 2002
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ISSN1345-5648

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Summary:本研究では繰り返す指導によっても座位時間の延長が困難であった患者に対して応用行動分析学的介入を行い, その効果について検討した. 対象は長期臥床後に起立性低血圧と体力の低下を呈した患者である. 本研究ではシングルケースデザイン(A-B法)を用いた. 介入は先行刺激の明確化と後続刺激の調整を実施した. 介入期において, 座位の時間が延長し, 起立性低血圧が改善した. フォローアップ期において, 座位時間は良好に維持されていた. 以上のことから, 本症例に対する応用行動分析学的介入は座位時間の延長を図る上で有効に機能したものと考えられた.
ISSN:1345-5648