マクロロジック法と組織管理の研究 -端末設計時の管理者の意識行動の調査

「1. 緒言」企業の現状と将来は, 過去から現在に至る企業トップをはじめとする組織管理者の意識行動に深く根ざし依存している. このような管理意識行動は, 基本的には管理者自身の自己の現状と, 将来に対する自律的管理によるところが大きい. このような自律成長型1)の管理者の意識行動について, より以上の効果を期待するには, 現場において自己啓発の刺激を与え, 組織として評価することが必要であると考える. また, 管理者教育の現場においては, 例えば, “管理者とは目標を与える人である”という定義のもとに議論を展開している向きもあり, “均整のとれた管理者像”が描かれていないような場面が一部にでは...

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Published in人間工学 Vol. 34; no. 6; pp. 311 - 317
Main Author 江袋林蔵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本人間工学会 01.12.1998
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ISSN0549-4974

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Summary:「1. 緒言」企業の現状と将来は, 過去から現在に至る企業トップをはじめとする組織管理者の意識行動に深く根ざし依存している. このような管理意識行動は, 基本的には管理者自身の自己の現状と, 将来に対する自律的管理によるところが大きい. このような自律成長型1)の管理者の意識行動について, より以上の効果を期待するには, 現場において自己啓発の刺激を与え, 組織として評価することが必要であると考える. また, 管理者教育の現場においては, 例えば, “管理者とは目標を与える人である”という定義のもとに議論を展開している向きもあり, “均整のとれた管理者像”が描かれていないような場面が一部にではあるがみられる. 自律成長型の管理者を育成するには, 教育環境を整える側において“均整のとれた管理者像”が理解され, 意識される必要があると考える. 管理行動における経験則的事象の理論的解明の必要が広く認識されているのはこのためと考える. それには広範にわたる経験的事象の収集がまず必要とされている2)が, 理論的に裏打ちされている事象の収集されることが, さらに望ましいことはいうまでもないことと考える.
ISSN:0549-4974