eラーニングに協調学習を取り入れた医学用語授業の学習意欲および学習者特性からみた評価

「抄録」「医学用語」科目において, ブレンディッド型eラーニングの中に協調学習を取り入れた複数の授業デザインを作成し実施している. 本稿では, そのうちK大学MS学科で2011年度と2012年度に実施した授業について, 学習意欲と学習者特性に着目して分析を行い, 授業デザインについて検討した. その結果, 学習者特性と到達度については直接の関係は見られなかったが, 協調学習やeラーニングと学習者特性との関連は, 授業のデザインにより異なっていた. 学習者の意欲を継続させ, 効果的に学習させるには, 以下の点に注意して授業をデザインすることが必要であることを確認した: (1)グループは少人数で構...

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Published inKAWASAKI IGAKKAI SHI LIBERAL ARTS & SCIENCES no. 39; pp. 39 - 51
Main Authors 田中伸代, 名木田恵理子, 小林伸行, 板谷道信, 重田崇之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 川崎医学会 2013
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ISSN0386-5398

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Summary:「抄録」「医学用語」科目において, ブレンディッド型eラーニングの中に協調学習を取り入れた複数の授業デザインを作成し実施している. 本稿では, そのうちK大学MS学科で2011年度と2012年度に実施した授業について, 学習意欲と学習者特性に着目して分析を行い, 授業デザインについて検討した. その結果, 学習者特性と到達度については直接の関係は見られなかったが, 協調学習やeラーニングと学習者特性との関連は, 授業のデザインにより異なっていた. 学習者の意欲を継続させ, 効果的に学習させるには, 以下の点に注意して授業をデザインすることが必要であることを確認した: (1)グループは少人数で構成し, フリーライダー化を防ぐ, (2)協調学習課題の中にLMSの利用を取り入れ, 課外時間を使って学習を深める, (3)協調学習の課題は, 順次処理型と全体把握型の学習者特性の両方の特徴を活かせるものとする.
ISSN:0386-5398