8. 子宮頸癌画像誘導腔内照射(IGBT)におけるDVHパラメータと遅発性有害事象の関係

【目的】IGBTのDVHパラメータと直腸・膀胱の遅発性有害事象との関連を検討する. 【対象・方法】対象は, 当院で2008年から2010年に外照射+IGBTを行い, 1年以上経過観察をした子宮頸癌新鮮例33例. 腔内照射時アプリケーター挿入後にCTを撮影し, GEC-ESTROの勧告に基づき直腸・膀胱のICRU点・D0.1cc・D1cc・D2ccの線量を評価した. 外照射と腔内照射を合算した総線量はLQモデル(α/β=3)を用いてEQD2に換算し, 各DVHパラメータと有害事象の関連を検討した. 【結果】有害事象の2年発生率は直腸19.8%, 膀胱10.1%であった. 膀胱のD0.1cc-D2...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 62; no. 2; p. 230
Main Authors 安藤謙, 加藤真吾, 若月優, 清原浩樹, 大久保悠, 唐澤久美子, 鎌田正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2012
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ISSN1343-2826

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Summary:【目的】IGBTのDVHパラメータと直腸・膀胱の遅発性有害事象との関連を検討する. 【対象・方法】対象は, 当院で2008年から2010年に外照射+IGBTを行い, 1年以上経過観察をした子宮頸癌新鮮例33例. 腔内照射時アプリケーター挿入後にCTを撮影し, GEC-ESTROの勧告に基づき直腸・膀胱のICRU点・D0.1cc・D1cc・D2ccの線量を評価した. 外照射と腔内照射を合算した総線量はLQモデル(α/β=3)を用いてEQD2に換算し, 各DVHパラメータと有害事象の関連を検討した. 【結果】有害事象の2年発生率は直腸19.8%, 膀胱10.1%であった. 膀胱のD0.1cc-D2cc線量は有害事象発生例で有意に高かったが, ICRUの膀胱線量と有害事象の有無の間には有意な相関は認めなかった. 【結論】膀胱のDVHパラメータと遅発性有害事象との間に有意な相関が認められた.
ISSN:1343-2826