5. 前立腺癌に対するIMRTの初期報告

【背景】当院では2009年3月に前立腺癌に対するIMRTを開始し, 55例の照射を終了した. これまでに行った治療, 有害事象について報告する. 【対象】対象は前立腺癌の患者55例, 年齢中央値73歳(61~80歳), 症例は新鮮例, 長期ホルモン単独治療例を含んでいる. TNM(第7版)のT分類はT1/2/3/4, 23/14/16/1, グリソンスコア6/7/8/9/10, 10/18/13/10/3 PSA中央値:19ng/ml(4.2~334.9ng/ml)であった. 治療方法は5門あるいは7門照射とし, 線量はPTV-直腸をTargetとしてD95処方とし, TD64.4Gy/23f...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 62; no. 2; p. 226
Main Authors 工藤滋弘, 岡本雅彦, 玉木義雄, 樋口啓子, 佐藤浩央
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2012
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ISSN1343-2826

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Summary:【背景】当院では2009年3月に前立腺癌に対するIMRTを開始し, 55例の照射を終了した. これまでに行った治療, 有害事象について報告する. 【対象】対象は前立腺癌の患者55例, 年齢中央値73歳(61~80歳), 症例は新鮮例, 長期ホルモン単独治療例を含んでいる. TNM(第7版)のT分類はT1/2/3/4, 23/14/16/1, グリソンスコア6/7/8/9/10, 10/18/13/10/3 PSA中央値:19ng/ml(4.2~334.9ng/ml)であった. 治療方法は5門あるいは7門照射とし, 線量はPTV-直腸をTargetとしてD95処方とし, TD64.4Gy/23fr(2.8Gy/fr)で行っている. また, 照射日程は週3回(月, 水, 金曜日)である. 【結果】急性期有害事象はこれまでにGrade2(数回の血便)を3例に認め, いずれも治療後7か月であった. Grade3(内視鏡的治療を行った)の排尿障害を2例に認めた. 【まとめ】これまでに行った前立腺癌に対するIMRTの現状を報告する.
ISSN:1343-2826