抗菌薬適正使用支援チーム (AST) の薬剤師が果たすべき役割とは? - その育成方法にも迫る

近年, 感染防止対策加算の算定点数が経年的に増額されている(感染防止対策加算1算定施設の最大: 2010年100点→2012年500点→2018年590点). その中で, 2018年度の診療報酬改定において, 抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team; AST)加算が新設された. 薬剤師にとってこの加算の最も特筆すべき点は, 算定に必要な「専従」要件に薬剤師が明記されたことである. 本加算が新設された背景には2016年に策定されたantimicrobial resistance(AMR)対策アクションプランの存在がある. このアクションプランは,...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 141; no. 11; pp. 1247 - 1248
Main Authors 塩田有史a, 三鴨廣繁a, 松元加奈b
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本薬学会 01.11.2021
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ISSN0031-6903

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Summary:近年, 感染防止対策加算の算定点数が経年的に増額されている(感染防止対策加算1算定施設の最大: 2010年100点→2012年500点→2018年590点). その中で, 2018年度の診療報酬改定において, 抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team; AST)加算が新設された. 薬剤師にとってこの加算の最も特筆すべき点は, 算定に必要な「専従」要件に薬剤師が明記されたことである. 本加算が新設された背景には2016年に策定されたantimicrobial resistance(AMR)対策アクションプランの存在がある. このアクションプランは, 薬剤耐性率の減少, そしてそのための抗微生物薬使用量の減少が求められている. 策定時点では世界で唯一数値目標が設定され世界的にも注目を集めた.
ISSN:0031-6903