韓国の2022年改訂教育課程における教科外領域と運営基準

本稿では、教科外領域の在り方を議論する上で、2022年に改訂された韓国の教育課程に注目し、総論(日本の総則に相当)に定められた運営基準が教科外領域である創意的体験活動に及ぼした影響とその課題について明らかにすることを目的とする。考察の結果、2022年の教育課程改訂過程では、創意的体験活動と自由学期の活動の重複、教科外領域の教科横断テーマ学習への傾き、進路連携学期の設定による学校段階転換時のサポートが課題とされ、新教育課程では、運営基準の整理と創意的体験活動の固有の活動の明確化を行うことで改善を図ろうとしたことを明らかにした。...

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Bibliographic Details
Published in日本特別活動学会紀要 Vol. 33; pp. 49 - 58
Main Author 田中 光晴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本特別活動学会 31.03.2025
Japanese Association for the Study of Extracurricular Activities
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ISSN1343-7151
2436-9233
DOI10.51044/tokkatsu.33.0_49

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Summary:本稿では、教科外領域の在り方を議論する上で、2022年に改訂された韓国の教育課程に注目し、総論(日本の総則に相当)に定められた運営基準が教科外領域である創意的体験活動に及ぼした影響とその課題について明らかにすることを目的とする。考察の結果、2022年の教育課程改訂過程では、創意的体験活動と自由学期の活動の重複、教科外領域の教科横断テーマ学習への傾き、進路連携学期の設定による学校段階転換時のサポートが課題とされ、新教育課程では、運営基準の整理と創意的体験活動の固有の活動の明確化を行うことで改善を図ろうとしたことを明らかにした。
ISSN:1343-7151
2436-9233
DOI:10.51044/tokkatsu.33.0_49