99mTc-pertechnetateと131I-iodideによる甲状腺シンチグラフィの比較検討
甲状腺の形態的検査法として, とくに結節性甲状腺腫の診断には, 甲状腺シンチグラフィが広く利用されている。しかしこれまで99mTC-スキャンと131I-スキャンには差のあることが報告されており, 今回, 1974年1月から1年間に両スキャンが1月以内に施行された22症例を対象に, 99mTc-スキャンと131I-スキャンの比較を行なった。結果は, 低131I-uptakeの症例, 術後のfollow-upには131I-スキャンがすぐれていた。しかし, 甲状腺被曝, 簡便さ, 物理的特性から日常検査のfirst choiceとしては99mTc-スキャンが適当と考えられた。99mTc-不キャンと1...
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| Published in | RADIOISOTOPES Vol. 24; no. 8; pp. 535 - 540 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本アイソトープ協会
15.08.1975
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| ISSN | 0033-8303 1884-4111 |
| DOI | 10.3769/radioisotopes.24.8_535 |
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| Summary: | 甲状腺の形態的検査法として, とくに結節性甲状腺腫の診断には, 甲状腺シンチグラフィが広く利用されている。しかしこれまで99mTC-スキャンと131I-スキャンには差のあることが報告されており, 今回, 1974年1月から1年間に両スキャンが1月以内に施行された22症例を対象に, 99mTc-スキャンと131I-スキャンの比較を行なった。結果は, 低131I-uptakeの症例, 術後のfollow-upには131I-スキャンがすぐれていた。しかし, 甲状腺被曝, 簡便さ, 物理的特性から日常検査のfirst choiceとしては99mTc-スキャンが適当と考えられた。99mTc-不キャンと131I-スキャンの差は甲状腺機能低下症で著しいと報告されているが, これは131I投与量の差にようことが考えられ, さらに99mTc-スキャンの適応と131I-スキャンの適応について文献的考察を加え報告した。 |
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| ISSN: | 0033-8303 1884-4111 |
| DOI: | 10.3769/radioisotopes.24.8_535 |