新任教頭を対象とした学校の経営課題解決のための職能開発研修
本稿の目的は、学校管理職の登用後研修として実施されている新任教頭研修において、職能開発(professional development)型の研修を試行した場合、どのような短期的成果と課題が得られるのかを明らかにし、有効性・継続性のある行政研修の企画立案のための手掛かりを提示することである。すなわち、各学校において組織的解決が求められている経営課題「危機管理」「働き方改革」「若手育成」を題材として「実行可能な学校経営改善プラン」の作成演習を行った。具体的には、同研修において、各班の受講者が勤務校の問題点を析出し、各学校における所与の経営条件や環境を踏まえ、協議を通して実行可能な改善の方策を探っ...
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          | Published in | Journal of School Improvement and Leadership Vol. 4; pp. 54 - 61 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            The Japan School Improvement Research Association
    
        31.03.2022
     日本学校改善学会  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 2436-5009 | 
| DOI | 10.51006/jsira.4.0_54 | 
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| Summary: | 本稿の目的は、学校管理職の登用後研修として実施されている新任教頭研修において、職能開発(professional development)型の研修を試行した場合、どのような短期的成果と課題が得られるのかを明らかにし、有効性・継続性のある行政研修の企画立案のための手掛かりを提示することである。すなわち、各学校において組織的解決が求められている経営課題「危機管理」「働き方改革」「若手育成」を題材として「実行可能な学校経営改善プラン」の作成演習を行った。具体的には、同研修において、各班の受講者が勤務校の問題点を析出し、各学校における所与の経営条件や環境を踏まえ、協議を通して実行可能な改善の方策を探った。研修後の追跡調査の結果、受講者は俯瞰的な視点から学校の経営課題を構造的にとらえ、演習の成果をもとに改善を図ったことが分かった。今後は「実行可能な学校経営改善プラン」の模範例を作成し、教頭としての勤務経験をもつ指導主事を進行役として配置することで、研修の継続性を確保することが期待される。 | 
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| ISSN: | 2436-5009 | 
| DOI: | 10.51006/jsira.4.0_54 |